個別株への言及 (4004)昭和電工の大型買収
今まで書いてきた「個別株への言及」は
主に買い目線の銘柄を取り上げてきました。
大塚HD、ソフトバンクグループ、Zホールディングスなどなど・・・
今回は売り目線です。
売り目線と言っても、空売り推奨というわけではありません。
この会社のやっている事の意味がわからないから
持っていられないという類いのものです。
今日、言及するのは、(4004)昭和電工です。
時系列でこの会社の説明をしますと、
約1ヶ月前の11/26に日立化成を買収する話が出て、
株価が大きく下落しました。
私の基本的な考えとして、買収による企業拡大は賛成派なので
私は大きく下落した日に買い、今まで持ち続けていました。
その後、買収の話は全く音沙汰なかったのですが、
昨日の12/18に新しいIRが発表されました。
詳細は以下の東洋経済新聞の記事をご覧ください。
東洋経済新聞の記事が読めなくなったら困るので、
スクリーンショットを使用し、画像を貼らせて頂きます。
昭和電工の社長さんの話では
「社運を賭けた」とか「トップ企業になるチャンス」とか
聞こえの良い理由を述べていらっしゃいます。
しかし、この企業をなぜ約1兆円で買ったのか
私には意味が分かりません。
さらに言えば、
1.自社よりも売上高、営業利益率が共に低い会社を
なぜ時価総額以上の価格で買ったのか?
(日立化成の株価は年初から4倍近くになっているため高値掴みとも思える)
2.先方に「日立化成の雇用は守る」と約束しているようです。
今後不況がやってくると個人的には思っているので、
日立化成の従業員の多さがネックになる。
(というか、下手すりゃネックどころではなく首を絞める)
と私は思っています。
せっかく企業業績が回復してきたところなのに、
功を焦りすぎだし、経営陣のワンマンっぽさに嫌気がさしました。
短期的な目線での株価がどう動くかは分かりませんが、
不況が来たらこの買収が致命傷になりそうな気がしています。