逆日歩(「ぎゃくひぶ」と読みます)に気をつけて
今日は9月末に権利確定を迎える企業の権利付き最終日でした。
株主優待も1つの楽しみと思って投資やっている私としても
この9月は楽しみであります。
投資の本やWebサイトで"株主優待のお得な取り方"の方法の1つとして
"クロス取引"を挙げている事をよく見かけます。
私はやった事がないので細かい事はよく分からないのですが、
現物で株式を買い、同時に同一銘柄を信用取引で売ります。
そうする事で買値も売値も近い単価になり、
株価がいくら上昇下落しても評価額としてはプラマイゼロになります。
現物で株式を持っているので、その分は株主優待の対象となる
(配当はもらえない)らしいです。
お得な取り方と紹介されていますけど、逆日歩というものに注意が必要です。
信用取引で売っている分は"誰かから株式を借りて売っている"ので
株式を貸してくれた相手に利息を払う必要があります。
みんなが信用取引で売ってる場合は、この逆日歩が跳ね上がる事があるんですよ。
みんなが信用取引で売ってる = 株式を貸してくれる人が少なくなってる
なので希少価値が上がっちゃう感じですね。
それがどうした?と思われるかもしれませんが、
そのせいで3000円のハムを取るのに逆日歩で50000円払う事になったなんて事もあるらしいです。
まぁ、株主優待って本来はその企業に長く関わってくれる株主に
お礼の意味を込めての部分がありますからね。
裏技みたいにクロス取引でお得になんてセコイ事せず、
その優待が欲しいならガッチリ現物で保有が一番だと個人的には思います。
2019/10/06追記
私がやらない信用取引については無知でした。
信用取引は、一般信用と制度信用の2つの方法あります。
通常の信用取引をやる上においては制度信用の方が手数料が安くすみます。
本文中の逆日歩は制度信用にのみ発生する手数料で、一般信用には発生しません。
クロス取引をやる際には、多少手数料が高くても一般信用取引を勧めます。
(とは言っても、そもそも私自身がクロス取引に否定的ですけど)