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菅総理が言う、「携帯料金値下げについて」物申す

物申すというか、
首相官邸に意見を投稿するという形で物申してきました。

 

今回だけじゃない。

今回というか、2年程前にまだ管官房長官だった頃もそうですが、
管さんは日本の通信大手3社に値下げを要求をしています。

このニュースを見ると一般消費者は
「わー、携帯料金が下がる」と思うでしょうね。

あの比較は矛盾している

でもね、、私から見れば
総務省の比較のたった一部分だけを抜粋して判断していること自体がおかしい
わけですよ。

総務省が発表した「電気通信サービスに係る内外価格差調査」だけを見れば、
欧州と比べて米国や日本は高く見えます。
しかし、そこに「サービスの質」という観点が含まれていません。

分かりやすく例えて言えば、
高級レストランとファミリーレストラン
単純に価格で比較
し、
高級レストランは高いと言っている
ようなものに見えます。

厳しい修行を積んだシェフが作り
食材にこだわり、さまざまなサービスを提供する高級レストランと、
料理はレンジで温めて提供し、
飲み物はセルフサービスのファミリーレストラン
価格の差はあるのが当たり前のはずです。

みなさん、そう思いますよね?

もし「安い」対象の欧州と同じとなったなら

現状のどこにいても繋がるという環境は保証されません。
私自身ロンドンに行ったことがないのですが、2年程前の話だと
屋内だと4Gではなく3Gとなる場合もあるようです。

こんな通信回線で日本人は耐えられるでしょうか?
日本は山が多数ある島国ですが、
どこに行っても高品質で繋がることを要求されます。
多くの山や島の通信設備を維持管理するだけでも
莫大な費用が必要となります。
それがネックで楽天は維持管理費を捻出するのに困っています。

そんな悪条件にも関わらず、
少しの間だけでも通信障害が起ころうもんなら
ひんしゅくを買う民族性です。

携帯ゲームもサクサク動かなくても当たり前、
場所によっては繋がらなくて当たり前、
だけど安い。
これに日本人は耐えられると思いますか?

今回「安い」側で例が挙がったロンドン(イギリス)

ちなみに
2020年のイギリスVodafoneが提供する5Gのサービスは
月額40ポンド(1ポンド140円で換算すると5600円程度)
かかるようです。
この金額と比較すると
日本もそこまで高いものと言えないと思います。

質やサービスを度外視して
値段だけで物を申す日本のトップを
諸外国の有識者はどう思うでしょうか?
諸外国から「こいつ大丈夫か?」と
思われるのではないか私は懸念しています。

資本主義の観点で見ても・・・

資本主義の観点で見ると
諸外国の投資家には不安材料ではいないでしょうか?

NTTやKDDIは元国営企業であったとしても
現在は民営化されています。
JTのように国の大臣が株式を保有していたり、
関西電力のように大阪市筆頭株主であれば、
意見を申すことは株主としての当たり前の権利ですが、
NTTやKDDIに対してはそうではないと思います。

今回の管総理のやろうとしていることは
社会主義国のような行動のように見え、
日本が諸外国にどのように思われるか
この国の未来を憂いて仕方がありません。

 

過去どのようなことが起こったか

あとね、、
過去に国が「携帯料金が高い」って言い出した後って
みなさんどうなったか覚えてます?

「0円端末」が規制によりダメになったり・・・
新規契約時の「キャッシュバック」が規制によりダメになったり・・・

消費者にとって良い方向に進んでないのが事実です。