円高は悪?
経済ニュースなどで前日の相場を解説する際に、
「リスクオフの円高」とかいう文言をよく聞く。
日本の首相も前政権と比べて円安が進んでいる事を成果として誇らしく言う。
では、円高はそんなに悪いものなのだろうか?
私はそうは思わない。
確かに輸出企業にとっては、円安が売り上げに貢献する。
輸出企業にとっては円安は恩恵である。
では逆に輸入企業や一般的な国民にとってはどうだろうか?
輸入企業にとってはマイナスである。
そして国民にとってもマイナスである。
日本は自国の産業だけでは食料の自給すら怪しい。
スーパーで買う牛肉はアメリカ産、オーストラリア産。
鶏肉はブラジル産。魚はノルウェー産だったりもする。
円が安くなれば輸入にかかるコストが上がり、結果的に外国産を安く買えない。
円安は家計にとってマイナスなのである。
確かに円安は輸出企業にとっては良い。
しかし、その輸出企業は得た利益を内部留保している。
家計に還ってくるのはほんの一部だ。
さて、みんな考えよう。
偉い人たちは、誰のために円安が良いと言っているのだろうか?
少なくとも国民のためだとは思えないですよね。