米中貿易協議の結果がどうなろうと、厳しい現実が待っている
今週は12月15日までの間に大きなイベントが重なっていました。
- 英国の下院議員総選挙
まずは英国の下院議員総選挙。
選挙前までは第一党が過半数を持たない政党のため、
前首相のメイさんがEUと取りまとめた離脱案を議会で可決できない状態でした。
メイさんも可哀想な立場でしたよ。
そもそもEU離脱を決める国民投票は、
前の首相であるキャメロンさんが勢いでやっちまったもので、
その尻拭いをしていたんですもん(笑)まぁ、今回の選挙で現在の首相ジョンソンさんが率いる党が勝ちました。
これで法案が通せるようになり、EU離脱が先に進めるようになりました。 - 米中貿易協議
米中貿易協議は12月15日に追加関税発動の期限を迎える中、
お互い合意して歩み寄るのか?
それとも関税発動でさらに終わりのない戦いが始まるのか?
の状況でした。
本日10時頃にロイターで下記のニュースが出ました。
一旦は合意のようです。
さらに既に関税をかけている部分についても
条件次第で(ちゃんと中国が約束を守れば)緩和の可能性があるようです。
ということで、2大イベントが無事通過し、
それを好感してか今日の日経平均株価は久々のザラ場で
24,000円台を付けました。
さて、問題はここからです。
英国の件は米国との二国間協議だったり、TPPへのお誘いだったり
今後は色々な話題が出て来ると思います。なので、とりあえず置いときます。
問題は米中の事です。
今回の合意で米中が元鞘に戻る分は
米国にとっても中国にとっても良い結果が待っていることでしょう。
問題はそれ以外の国、特に新興国です。
追加関税の発動により、米国も中国も別の仕入先を調達していたと思います。
もしかしたら資金を投下し、生産量を上げていたかもしれません。
それが今後不要になってくるのです。
んー、そう考えると、新興国が振り回されるだろうなぁ。
すぐにこの件が表面化するとは思いませんが、
忘れた頃に新興国ショック的な事が起こっても不思議じゃない状態に
なったと思っています。