きまぐれユリアンの株式投資

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個別株への言及 (3863)日本製紙株式会社

先日2020/05/15(金)の決算発表で
通期を通して前期の赤字から
黒字への転換を発表した日本製紙株式会社。

一般の方に一番知名度がある商品と言えば
ティッシュクリネックスだろうと思います。

世の中的には紙業界は衰退をたどる業界と言われております。
新聞や雑誌がオンライン化、
役所での手続き等もオンライン化が今後進んでいくので
紙の需要がなくなると思われているからです。

この企業もそのあおりをうけ、一時期は低迷、
赤字転落までしました。

私の株主優待のまとめにこの会社の記事があります。
2019年の株主優待の写真がないのは
業績悪化で赤字転落し、一旦手放してたためです。

 

2018/05/28のIRで赤字が公になり、
やはり斜陽産業はダメかと私は思いました。
しかし、この会社は
膨れ上がった企業体質をスリム化する事に着手し、
不採算工場を閉めコストカットを実現しました。

 

今回のプラスの要因を言えば、
この時期はこの会社だけでなく
製紙業界全てが逆境に立たされていました。
そこで値上げに着手した事です。
値上げと簡単に言いますが、なかなか出来るものではありません。
私自身、洗剤メーカーに勤めていた経験もあり、
特にダンボールなど商品に直接関連しない消耗品は
値上げなど到底受けれらないという会社の方針がありました。

そういう状況も知った上で言えば、
値上げを受け入れさせたこの業界の努力は素晴らしいものです。
そういう目に見えない努力もあってか、
大王製紙は過去最高益、
日本製紙は1年で赤字脱出のV字回復を成し遂げたわけです。
(05/16時点で王子製紙の親会社、王子HDの決算はまだ出ていません)

 

投資と言うと、誰も知らない値動きの荒い会社を買ったり
投資専用の本に載っているような銘柄を買ったりするイメージがありますが、
私は投資しない人でも知っている生活インフラを支える会社が好きです。